記事一覧

 間違いだらけの東燃の説明

 最近、地区での東燃説明会は、以下のように、間違いだらけです。
1 雇用について
「雇用は、2000人」と言っていますが、これは建設中の一時期で、2~3年で終わります。
運転に入れば、30人で、ほとんど、社内移動で配置するので、正規雇用はまったくありません。
「賑わいを取り戻す」と言いますが、具体的にどのような仕組みで実現するのでしょうか。
根拠が全くありません。

2 「経済効果が、大きい」としていますが、通常の事業のように、地域での購入販売は殆どなく、外国から輸入し、製品の電力は殆ど静岡には販売されません。
販売されたとしても、それは中部電力から移行しただけで、経済効果にはなりません。
固定資産税、事業税は増えますが、その分、地方交付税が減額されますので、実質は半分程度となり、人口減少,地価低下、観光への悪影響等、マイナスの経済効果の方が大きくなる可能性があり、清水は衰退を続けます。
清水は、重厚長大産業から脱却し、農業、商業、旅館、娯楽業、名所旧跡を巻き込んだ観光に活路を見出すべきです。
発電所建設はそれを真っ向から否定するものです。

3 「天然ガスは開かれた所で漏れても爆発しない」といっています。
その意味は、すぐに空気中を上昇するので拡散してしまうからでしょう。
しかし、LNGが漏れた時は全く違います。
先ずLNGは漏れると、‐162℃で、比重が0.45の液体なので水上でも陸上でも低い方へあるいは水平方法に蒸発しながら拡散します。
蒸発するとき、蒸発熱を奪うので、周囲のLNGは冷やされ、一気に蒸発はしません。
従って、液体の形が維持されて、四方に広がります。
蒸発したばかりのガスは、‐130℃以下では空気より重いので空気層の最下層で広がります。
この様に漏れた時、液体状態でも、気体状態でも水平方向に広がる時間帯があります。
これが、漏れたとたんに上昇する天然ガスと全く違うのです。
それより温度が上がると空気より軽くなり、徐々に上昇を始めます。
しかも、LNGが蒸発すると体積は600倍になりますので、1リットルのLNGは600L(ドラム缶3本)のガス量になります。
更に上昇し空気とまじりあってから火が付けば爆発となります。
火種は、漂流物、がれき同士の衝突等、無数にあります。
この様な、LNGについては説明せずに、天然ガスだけの話でごまかしています。

4 LNGタンカーは南海トラフ津波の際、専門のコンサルタント会社のシミュレーションで安全が確認されていると、再度、言い出しました。
以下、少し長い話になりますが、結構面白いので読んでください。

当初、このシミュレーションは、東日本大震災の経験を経て、当時の内閣府が、打ち出した指針に基づき、まず、海上保安庁が清水港の外堤防は健全なものとして、津波のシミュレーションを行いました。
そして、東燃はその津波のデータを使ってLNGタンカーのシミュレーションを行いました。
その結果、大丈夫だったと言っていました。
しかし、その後、平成24年に内閣府は、外堤防は震度6弱で壊れるので、津波が来たときは、それは無いものとして想定することを発表しました。
その時点で、LNGタンカーのシミュレーションは根拠が無くなっていました。
静岡県や市の津波浸水区域の想定図は、外堤防は無いものとしてシミュレーションしています。
海上保安庁は津波のシミュレーションをやり直す予定ですが、現時点では、手が回らず、まだ行なっていません。 

この事を追及された東燃は、海上保安庁が津波シミュレーションを行なってから、LNGタンカーのシミュレーションを行なうと言うようになりました。
行政も全く同調していました。
従って、東燃として、LNGタンカーの安全性を保証するものは何もありません。
ところが、余り理解をしていない住民の方には、平気で最初の文書を配り、安全だと言ってごまかそうとしています。
JXTGエネルギーという,世界で押しも押されもしない大企業のやる事ではありません。
住民の皆さんに真摯に対応できない程の状況に追い込まれ、東燃は焦っているようです。
自暴自棄の行動です。
このやり方は、将来、恐ろしい状況を平気で作り出す本性を現わしているとも思えます。

一方、信頼できるデータがあります。
日本海難防止協会が、独自に調査研究して平成24年度に発表した、清水港におけるLNGタンカーのシミュレーションです。
それによりますと「津波高さ2.5mで係留索が切れ、船体漂流する」という警告を発しているものです。
ここは、想定津波高さ5mのところです!。
船体漂流するとは、船は、全く制御できず、津波のままに流され、桟橋を破壊したり、船同士の衝突、岸壁への激突、陸上乗り上げ、転覆、沈没等あらゆることが起こり得て、大量のLNGが漏れる可能性があります。

このように、LNGタンカーが危険視される状況の中で、環境アセスメントは進めるべきではないと,私達は主張しています。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

simizusanada

Author:simizusanada
静岡市清水区辻町に住んでいます。
LNG基地で最悪の事故が起きると瞬時に消滅する可能性のある半径1㎞以内の地域です。
この場合、半径5㎞以内は全焼します。
この危険性をさらに倍増する東燃ゼネラルLNG火力発電所建設の反対運動をしています。
皆様の質問、意見、をお待ちします。

カテゴリ

来場者数